新・内海新聞107号

【関西よもやま話】

まず京都人大阪人神戸人の違いを述べる。
ちなみに、こういう場合、奈良人はいつもカヤの外である。まず、京都人と神戸人は仲が良いが、大阪人を毛嫌いする人が多い。
神戸人はそこまでではないが大阪人と一緒にされたくないと思っている。
だから神戸人は遊びに行くなら大阪を通り越して京都に行く。
吉本の漫才コンビでも大阪人と京都人のコンビはいないらしい。
神戸人はこだわりがなくオープンマインド。
誰とでも仲良くなれる特技がある。神戸は北が六甲山系、南が瀬戸内海で南北はなく、東西に広がる細長い土地である。
坂本龍馬の海軍操練所以降、軍港として発展し、外国人が多く住み着いた。
今でも外国人居留区という地名が残る。
東西に細長いため学校もその細長いに東西に点在していることから交流も多く学校を超えて友達が多い。
兄妹がいてもその誰かはどこかで学校が一緒で友人同士という場合も多く、友達の友達はみな友達みたいな繋がりができる。
金髪で青い目でランドセルを背負って日本人と同じ学校に通う子供たちも多い。
南京町という中国人街もあり当然中国人も多い。
そんな環境の故、外国人に対して免疫ができている。
勢いそれは誰とでもオープンマインドとなる。

京都人は一般的にイケズ(意地悪)である。
いや、イケズに感じる。京都人は付き合いが難しいと言われるが、それには理由がある。
京都人にはこれ以上入ってこられては困るという、ある距離感がある。
それより外にいると愛想がいいが、それを破ってズカズカ入るとイケズをされる。冷たく感じるのはその為である。
大阪人は厚かましいので毛嫌いされる。
京都では人の家に行って、話し込んでなかなか帰らない時、「ぶぶづけでもどうだす?」と言われるというが、これは都市伝説である。
そんな話は聞いたことがない。ぶぶづけとはお茶漬けのこと。
お茶漬けでも食べていかれますか?となる。
当時は冷やご飯に白湯をかけて食べる粗末な食事。嬉しいものではない。
つまり、「早く帰らんかい」という意味になる。
そんな京都人の性格を揶揄して生まれた作り話。
また一見さんお断りというのも、これに通ずる。
あの方の紹介ならきっちりマナーを守ってくれるだろうという保証書のようなもの。
四条に大きな鰻屋があるが、オーナーが大阪人の金貸しのため京都人は誰も行かなかった。
行くのは京都見物に来た大阪人ばかり。
二代目が舞妓さんを嫁にもらってから少し認められたという話を聞いたことがある。
京都がこんなに排他的かというとそうでもない。
かつて幕末の時、長州、薩摩など田舎侍の尊皇攘夷派を受け入れたのも京都人の一面である。
よそ者でも認めたものは応援してくれる。伝統を重んずる京都にあって京都発のベンチャー企業も多い。
最も有名なのは京セラである。創業者の稲盛さんは薩摩である。
他にも日本電産、ワコールなどもある。
ノーベル賞も京都大学が最多である。
投機投資の才があるのかも知れない。
牛肉の消費量は京都が日本一なのである。すき焼き大好き。意外である。
密かに新しものが好きなのである。

大阪人は、関ヶ原の合戦以来、江戸を嫌う人が多い。
プロ野球の阪神巨人戦など良い例だ。
とにかく巨人には負けたくない。
難波で東京弁など喋ってると「何いきってんねん!」と難癖を付けられることがある。
東京の友人が旅で大阪のお好み焼き屋に入り、東京弁で注文したら、店内の客全員が振り向き睨まれたという話を聞いた。恐ろしい話である。
大阪人は粉もんが大好き。お好み焼き、たこ焼き、イカ焼き、ちょぼ焼き、キャベツ焼きなどなど。うどんもある。
大阪ではこれがオカズである。これらと白飯をいただく。
有名なお好み定食である。大阪では当たり前だが、関東ではゲテモノに見られる。
東京人はサンドイッチをオカズにご飯を食べるようなものだと揶揄する。
するとラーメンライスはどうなんやと、大阪人は切り返す。
兎に角、東京人の難癖が気に入らないだけなのである。

神戸と大阪の違いは武庫川で別れる。
武庫川の東側は大阪弁圏内。
西側は神戸弁圏内となる。お好み焼きも変わる。
武庫川の東は花かつおを使い、西側は粉がつおを使う。関西では文章を口語体で書く。
いや、私の生まれた地域だけかも知れないが、特に手紙などは口語体で書く。
東京では手紙は標準語で書くと聞いて驚いたことがある。
そうであれば、神戸弁を標準語に翻訳してから書かなければならない。
凄く悩んだ記憶がある。
「今日は大雨で学校に行くのに傘が役に立たず濡れてしまった。」というのを口語体で書くと
「きょうな、大雨でな、学校に行ったんやけど傘が効けへんねん。ベチャベチャやで。」となる。

奈良は、いつも疎外感である。
かつてJR西日本が三都物語というキャンペーンをしたが、この時も京都、大阪、神戸である。奈良は入ってない。
私などは、京都は人が多く息苦しいので奈良に行ったりする。
人も少なく歩くのが楽である。しかし、交通の便が悪い。近鉄しかない。
あとはバスかタクシーか歩きである。ただ、田園風景が広がり、ビルも少なく広々として気持ちが良い。
問題は食事である。奈良人には味覚はないのか?と思いたくなる。
美味い店とかあまり聞いたことがない。そもそも店がない。チェーン店ばかり。
奈良人は食事に拘らない。さらにホテルも極端に少ない。
お土産もない。平城京のとき、絶えず大地震や疫病の発生で苦労した。
平城京には大きな河がなく、衛生状態が悪く疫病が多く発生したと言われる。
これらを鎮めるために聖武天皇により大仏様を建造。聞くところによるとその建造に260万人位の労働者を要したと言われている。
日本の人口が600万人強の時代に……。生活が苦しく、国抜けをして逃亡した人々も多かった。
都も平城京から長岡京やいろいろなところに点々と移動し、落ち着いて暮らすどころではなかったのではないか。
生きるために食べ物に贅沢は言わなくなったのではないか?というのは私の持論。諸説あり。
私などは奈良で食事をした記憶がない。
京都か大阪に移動して食事している。

大阪人の女性は派手である。
原色が好きである。化粧をみれば関西のどこ出身かが分かるというのは、難波シティーのブティックの店長。
化粧と服装で、住んでいる沿線が分かるという。
沿線とは電鉄会社のこと。
①阪急②阪神③近鉄④南海⑤京阪だ。来店する女性客の最寄り沿線を当てるゲームをしたことがあるが全て当てたのには驚いた。
神戸人は阪急、阪神、JRしかない。
西の端の方に山陽電鉄があるがこれは除外。
やはり、阪急沿線は高級である。阪神は駅が多すぎ、電車も斜めっている。
JRは殆ど使わない。わかりやすい。
ちなみに余談ではあるが、関西人ではないが名古屋人もよく比較対象になる。
こんなたとえ話がある。東京人、大阪人、名古屋人の三人がタクシーに乗ろうとした時のこと。
東京人は見栄を張り、タクシー代を全て自分で払うために先に乗って後部座席の奥に座ろうとする。
大阪人は自分は払いたくないので、なるべく後に乗ってすぐ飛び降りれるように乗ることを考えている。
名古屋人は東京人と大阪人のどちらかに払わせようかと中間にいて思案している…という話。
とかく名古屋人は「きしめん」と同じで正面から見たらうどんで横から見たら蕎麦というどちらについても大丈夫というように世渡り上手である。

話を戻そう。大阪人は金には細かい。どこでも値切る。
百貨店でも値切る。大声で値切る。とにかくやかましい。
しかも、人の話に割り込みたがる。何か新しいものを持っていたりすると、必ずおばちゃんの質問攻めにあう。
しかも全員の質問は同じである。「ナンボで買うたん?」である。
金額重視である。
しかも、どれだけ値切ったかはさらに重要である。
次の質問は「どこで買うたん?」である。
自分が知っている店かどうかが重要である。
この二つの答えをあらかじめ用意しておくとコミュニケーションはスムーズである。
1時間は持つ。

また、関西人は電車のホームで並ばない人が多い。
ドアが開いたら一斉に乗り込んで来る。
しかも席の争奪が始まる。特に大阪のおばちゃんである。
あれはなんとかしてほしい。
その点、中国人は大阪は住みやすいかもしれない。
大阪のおばちゃんといえば、有名なのはヒョウ柄の服装である。
あれは本当である。
私の母も持っている。胸の辺りにヒョウが正面向いて睨んでいる。
背中を見るとヒョウの後頭部のデザインである。しかも黒地である。
全身ヒョウ柄の人もいる。
理由はわからないが好きである。光り物は必ず身につけている。
派手である。飴ちゃんも持っている。一方神戸はおしゃれである。
服装のセンスは関西一である。流行の先端をいってる。
とびきり美人も多い。これは外国との交流の歴史が長く、西洋人の血が混ざっていった結果と想像される。
同様に青森や新潟、秋田、長崎も外国との交流が長く美人の産地であるのは同様の理由と思われる。
ちなみにこの中で一番美人の多かったのは長崎である。
こここには昔から8カ国の人々が共存していたと言われる。

さて、神戸のお好み焼きは大阪とは違う。前述のとおり基本は粉カツオである。
また、チーズ入りとか、キウイソースとか意外な素材を使うお店も多い。
ハイカラなのである。前述の通り、大阪人がお好み定食といってお好み焼きとご飯と味噌汁を食すのを神戸人は軽蔑している。
お好み焼きはお好み焼きとして食べたいのである。
炭水化物をおかずに炭水化物を食べるのは邪道と言いたい。
しかしである。焼きそばにご飯を混ぜて一緒に鉄板で焼いてソース味にした「そばめし」を発明したのは神戸人である。
ここを刺されると返答に窮する。
ただ、おしゃれに食べたいのである。京都人は肉好きである。
関西で肉とは牛肉のことである。豚は肉とは言わない。豚肉である。
京都にはすき焼き店が多い。
肉といえばすき焼きである。万願寺唐辛子やトマトを入れて作る。
割りしたは使わない。卵も使わない。絶品である。

じゃんけんも関西は違う。各地域別に調査はまだしていないが確かに違う。
口が裂けても「じゃんけんポン」などとは言わない。
子供の頃は「じゃいけん、ほい」とか言ってたが、もう一派あって、「いんじゃん、ほし」である。
私のは後者である。

さて関西弁であるが地域によって微妙に違う。
地元人はすぐ聞き分けられるが、東京人には無理だろう。
京都弁で言うは「言わはる」大阪弁は「言いはる」五段活用の否定では、京都弁は「言わへん、書かへん」。
大阪弁では「言えへん、書けへん」五段活用の不可能では、京都弁は「言えへん、書けへん」。
大阪弁では「言われへん、書かれへん」となる。アクセントも違う。
例えば動物。京都弁では「どうぶつ⤴︎」。大阪弁は「どう⤴︎ぶつ⤵︎」
東京は京都弁では「とうきょう⤴︎」。大阪弁では「とうきょう」とフラットである。
神戸弁は似ているようで微妙に違う。
例えば有名なのが「来ない」の表現。
京都弁:きーひん、大阪弁:けーへん、神戸弁:こーへん。
特に神戸弁は京都弁大阪弁とは違ってくる。
最大の違いは「とう」である。
「〜してる」は「〜しとう」である。
起きてる?→起きとう?遊んでる?→遊んどう?細かい→こまい

大阪と神戸のエスカレーターは右に立つ。
東京人と大阪人が混じり合う新大阪駅のエスカレーターはこれで揉める。
このように微妙に違い、圏外者がそれを真似て話しても、絶対に聞き分けてしまうので、気持ち悪いという表現で指摘する。
外国語なども同様なのだろう。いくら勉強してもネイティブにはなれない。そこに生まれ育たないと無理なのである。

〔今回の文面には多少個人的偏見があることをご容赦〕