新・内海新聞 74号

断捨離を考える

先週の週末は、書斎の大掃除をしました。
もう何年もしていなかったので、それはもう倉庫です。
40リッターのゴミ袋が10袋。
20センチくらいの高さに積んで、紐でしばった本が10個くらいできました。
あと燃えないゴミが4袋です。
前の家からの引き継ぎもあり、こんなにたくさんの廃棄物ができてしまった。
一つ一つ見始めると絶対に2日では終わらないので、目を閉じて「エイヤァ!」とゴミ袋へ!
それでも懐かしい手紙や写真や年賀状が出てくると眺めたり読んでしまう。
「いかんいかん」気を取り直してまたゴミ袋へ。
結局丸二日もかかってしまった。よく今まで床が抜けなかったなぁと思うくらいのゴミの量です。
今、流行りの言葉で「断捨離」というのがあります。
Wikiで調べてみると・・・
基本的にはヨガの行法、「断行(だんぎょう)」、「捨行(しゃぎょう)」、「離行(りぎょう)」という考え方を応用して、人生や日常生活に不要なモノを断つ、また捨てることで、モノへの執着から解放され、身軽で快適な人生を手に入れようという考え方、生き方、処世術である。
単なる「片づけ」や「整理整頓」とは一線を引くという。
断=入ってくる要らない物を断つ、捨=家にずっとある要らない物を捨てる、離=物への執着から離れる。
やましたひでこの著書が発表されて話題になり、この考え方が人々に広く知られるようになった。
やましたひでこの著書群の説明によると、おおむね次のようなものである。
日本では伝統的に「もったいない」という観念・考え方があるが、(これはこれでひとつの考え方・価値観ではあるが)この考え方が行きすぎると、物を捨てることができなくなり、やがて、すでに使わなくなったモノ、将来も使うはずがないモノなどが、家・部屋の中に次第に増えてゆき、やがては自分が快適に居るための空間までが圧迫され、狭くなり、また人は膨大なモノを扱うのに日々膨大な時間や気力を奪われるようになってしまい、知らず知らずのうちに大きな重荷となっていて、心身の健康を害するほどになってしまう。
断捨離は、こうした「もったいない」の観念(思い込み)にとりつかれて凝り固まってしまった心を、ヨガの行法を応用して解きほぐし、知らずに自分自身で作り出してしまっている重荷からの開放を図り、快適な生活・人生をとりもどすための方法である。

さて、理屈はわかるのだが、「いるもの」と「いらないもの」はどうやって仕分けるのだろうか?これができないから、いつか役に立つだろうと勝手な理屈でため込んでしまうのです。
いるものか、いらないものなのか?
この判断をする法則があります。
それは一つのキーワードで片づけることができます。
そのキーワードとは、「Now」です。
つまり、「今」です。
それは今必要なものなのか、そうではないものなのか?ということです。その目の前のものに、今度使うときの日付を付けられるのか?ということに繋がります。
今すぐ使う、というとそれは本当に必要なものだと思います。
もしも、いつか使うだろう・・・というような曖昧な判断のものは、おそらくもう一生使わないと考えられます。
もしも必要なことが起こるとしても、それは極めてレアケース。たいがい、もうどこにしまったかわからなくなる代物です。
だから「今」なのです。
たとえば、今でなく、もっと先だけれど、きっと必要になるだろうと思うものは、その使うときの日付を入れてください。
日付が入るということは「今」と同じ意味になります。
その時(今)が来れば必ず使うのですから必要なものです。
それ以外の日付の入らないものは、将来においてもきっと使わないものです。だから廃棄してしまった方が良いということになります。

これは掃除だけに限りません。
仕事に於いてもそうです。自分のスケジュール帳が判りやすいです。スケジュール帳の日付と時間が入れられるものは、きっと重要な予定です。
しかし、日付も時間も入らない予定は、予定ではなく「未定」です。
数日も経つときっと忘却のかなたです。
日付は大切です。
しなければいけないと思っている行事を一度ノートに全部書き出してください。
次にそれらを「重要」と思われるもの、「やや重要」のもの、「そうでないもの」の3つに仕分けてみます。
次にそれぞれ行事の横に実行予定の日付と時間を書き込んでいきます。
「何月何日の何時から何時まで」と書き込みます。
結果、その日付の入ったものは確実な予定で、「重要」のカテゴリーに入っていたものはもっとも重要な課題ということになります。
「重要」のカテゴリーに入っているにも関わらず、日付も時間も入らないものがあります。
それは、さほど重要でもなく、自分が重要だと思いこんでいるだけなのかも知れません。
今一度、自分自身のスケジュール帳を整理してみる必要があります。

皆さんのカバンの中身を見てください。
そのカバン、大きく太っていませんか?色々なものが入っています。はたしてそのカバンに入っているものは本当に必要なものばかりなのでしょうか?
きっと、今度いつか役に立つから・・・とか、なんとなく仕舞い込んだものが、いまだにカバンに入り続けているとかではないでしょうか?
一度、そのカバンの中身を机の上に全部出してみて下さい。
そして日付で分類してみましょう。
まず、「今日必ず使うもののグループ」
次に「明日必ず使うもののグループ」
さらに「明後日以降に使うであろうと思われるグループ」
結構、明日以降のものが多いと感じませんか?
明日以降必要なものは、カバンから出して片づけましょう。明日いるものは明日カバンに入れればよいだけの話です。明後日以降のものも同様です。
今日いるものだけをカバンに入れてみて下さい。驚くほど少しになったはずです。
いつもどうでもいいものを持って外出していたことに気づくはずです。
結局一番大切なものは「時間」「日付」ということになります。
結局、人はどうでも良いものをドンドンため込む性格のようです。

「容積満杯の法則」というのがあります。
人はスペースに合わせてドンドン荷物をため込んでいき、一杯になるまで止めないという法則です。
四畳半一間に住んでいた学生の部屋は、荷物が一杯で足の踏み場もない。もう限界だ!ということで六畳の部屋に引っ越しました。
すると、広いし、引越しの時に少し荷物を処分したので、部屋は広々ですかすかです。
しかし、喜んでいたのも束の間、一年位経つと、その部屋はまた前と同じように足の踏み場もありません。
まさに容積に合わせて部屋が一杯になるまで荷物を買い集める、容積満杯の法則です。
容積を小さくすればその買い集めは少し緩和されます。
レストランのバイキングでも、食べ放題と聞くと大きな皿をとって、山盛り取ってきて、結局いつもより、食べ過ぎたー」と後悔します。
そんな時は、思い切って一番小さな皿を持つことです。これが容積満杯の法則です。
話が横道にそれてしまいました。

断捨離のコツは、まず
① 必要になると思われる日付を付けてみてください。
② 日付の付くものと付かないもので仕分けをしてみること。
この方法で断捨離もスムーズにできると思います。