新・内海新聞 66号

さいふうめい

「さいふうめい」変わった名前だがペンネーム。
私が彼と出会ったのは今から25年前にさかのぼり、私がジンテックという会社を創業した直後に出会いました。

今では彼もベストセラー作家であり、大学の先生であり、脚本家ですが、当時はまだまだ売れない作家でした。
アルバイトで日本経済新聞社の記者をしていて、たまたま私のところに取材に来たのがきっかけで知り合いました。

「人は見た目が9割(新潮文庫)」という本のタイトルを聞けば思い出す方も多いと思います。
ミリオンセラーになりました。
少年ジャンプの人気漫画「哲也」の脚本も手がけました。

私は、創業当時から変わったビジネスモデルを模索していたので、各方面からの取材がありました。
当時、日本経済新聞社の産業欄に掲載したいのでということでさいふうめいさんがやってきました。
当時は本名の竹内一郎さんです。聞くと私よりも少し若い。
何の実績もない私の話を熱心に聞いてくれました。

それがきっかけで時々お会いして話をしたり、飲みに行ったり食事をしたりしました。
当時、彼は約300名のベンチャー経営者との取材実績を積んでいて、いろいろ彼流の人を見る眼を持っていました。
彼によると私はリクルーティング屋さんだそうです。
人を集める能力に長けていて、この路線を絶対に外してはいけないと言われたのを覚えています。
そして、私に対して「あなたは経団連の会長にはなれないけれど、副会長にはなれる人だ。」とも言ってくれました。
この副会長というのが多少ひっかかります。

その時、なぜ副会長なのかと聞いた事があるのですが、彼はニヤニヤするだけで話してはくれませんでした。

それから15年位経って、私がサンマーク出版から「出会う人みな仕事の先生」という本を出版した時、パーティーを開きました。
竹内一郎君もわざわざ忙しいなか、来てくれました。
その時、15年ぶりにあの時の経団連の副会長の話を持ち出して、なぜ副会長と言ったのかを質問しました。

そうしたら、彼の答えは意外でした。
「俺は、内海さんを「経団連の副会長になる人」とかつて言った。
そのことを本にも書いてある。もちろん、それはたとえ話だ。
トップになる人は、旗幟鮮明な方が多い。
そういう方の多くは、時代の寵児とはなるが、時代が変化すると、時代とともに消えていく方が多い。
もちろんそれも生き方である。
それをいけないとは、微塵も思っていない。

で、内海さんは、旗幟鮮明にしない代わりに、時代に併せて変化し、生き続ける人なのだという気持ちで、「副会長」だと言ったのである。
俺も、内海さんに経団連の副会長になってもらいたいわけではない。
同世代の経営者では、「ワタミフードサービス」の渡邊美樹社長と並んで、たまにしか会えないが、心が通じ合える経営者だ。内海さん、渡邊さんともに、俺の仕事の先生だ。」

まったく顔から火が出そうになりました。

 

発展するリトル東京

今、ロサンジェルスのリトル東京が熱いと聞きました。
リトル東京と言えば何となく怖い場所という印象を持ってしまいます。
初めて行った時、ビルの横の道にチョークで人型に線が引かれ、赤い血痕が道路に付いていたのを見た事があります。

そんな寂れたイメージのリトル東京が最近大きく変わったという話を聞きました。
イケてるお店が増えたのと、白人が大幅に増えたらしく、その理由は、近くに美術大学ができたのが発端らしいです。

周辺にあった倉庫をリノベーションして、アパートメントがたくさん作られました。
綺麗な部屋にたくさんの学生達が引っ越して来ました。
そして、若い白人達が引っ越してきました。

さらに、ここに来て、寿司とラーメンの大流行が重なり、リトル東京は、プチバブルの状況のようです。
ラーメン店でも一店舗で3億円も売り上げるお店が現れています。
空き家だったお店を改造してアニメショップにしたら、アメリカ人おたくが押し寄せる状況です。
これまではアメリカの文化を日本に取り入れるのが中心でしたが、これからは日本のカルチャーを世界に向けて送り出すことを考えた方が良さそうです。

ある方に聞きました。
韓流は流行だけれど、日本はブランドです、と言われていたのが印象です。

とにかく品質、クオリティーが極めて高いのだそうです。
利用者も安心して利用できる。
まさにブランドの定義の「顧客との約束」です。

あとアメリカで流行しそうなのが、ネイルです。
アメリカには日本にあるような手の込んだデザインを施すネイルサロンが少ないそうです。
友人が日本でやってもらったネイルをしてアメリカに行くと、
必ずと言って良いほど、どこでそんな綺麗なネイルができるのかと何人ものアメリカ人に聞かれるそうです。
アメリカ流にアレンジして、手先の器用な日本人によるネイルサロンを開業すると、きっと流行るだろうと思います。

日本に昔からある伝統をそのままアメリカに持って行くのではなく、アメリカ人仕様にカスタマイズする事が重要です。

以前ここにも書きました、その国に合わせて日本文化をカスタマイズするという「グロパゴス思考」です。
寿司があれほど世界に浸透したのは、その国に合わせてカスタマイズできたからです。

このリトル東京の近くに広大な土地があり、地主は是非日本人に購入して欲しいと願っているそうです。

ここに多くの日本人が住み着き、新しいリトル東京ができていけば素晴らしいと思います。