新・内海新聞 59号

消費税が上がるかもしれない。消費税は家計に直撃するのであまり嬉しいことではないが、税制上公平で脱税できないシステムでもある。

この消費税アップを待っている人たちもいる。住宅業界もその一つ。前回の消費税アップのときも住宅購入の駆け込み需要があって大いに稼がれた。しかし、消費税分は住宅ローンに組み込めるので月々1000~2000円態度の負担増で納まるので慌てることはないかもしれない。

もう一つは投資家。特に金を扱う方々は待ちに待ったチャンスかもしれない。金を売った時、消費税をつけて支払われるが、個人の場合この消費税の納付義務は無い。5%の消費税の時に金を購入し、消費税が上がった後に売却すれば8%から10%の消費税なので黙っていても3%~5%の利益を得られる。

更に欧州と米国の景気が不安定なので量的緩和策をとれば益々資金は金に流れていく。特に消費税がらみで日本の金に流れていくことも予想できる。来年は金を中心にしたバブル再燃になるかもしれない。

 【死後硬直と信仰心】

今回は、宗教的な話題を二本ご紹介します。

ある宗教の熱心な信者は死後硬直しないと聞いたことがある。これは事実らしい。

まず、死後硬直の説明から。

動物の最も重要な代謝は呼吸です。呼吸は単純に空気を吸っているだけのようではありますが、非常に複雑な作業をしています。

複雑な有機物を分解することで単純な無機物を作り出す仕組みです。生物学的には「異化」といいます。

簡単に言えば、ブドウ糖に酸素と水を加えることで、二酸化炭素と水を作ります。その時に生まれるエネルギーがATPという物質で、命の素であり、何にでも使われることからエネルギーの通貨とも言われる物質です。

このATPとはアデノシン三リン酸といわれるものです。

このATPが命そのものといえるかもしえません。

人間は、呼吸によって毎日せっせとATPを自己生産していますが、体内のあちこちで使われるためにすぐ無くなってしまいます。

特に筋肉で消費されるのです。

このATPが死後硬直と大きく関係があります。

生物が死亡すると、その死骸を大地に戻そうとします。すると細胞内にあるリソソームという仁丹のような物質のスイッチが入って細胞を腐敗させて行きます。

この時に使われるエネルギーがATPです。

筋肉内のATPを使って腐敗していくのですが、このATPが足りなくなると、筋肉内に乳酸が大量にでき酸性に傾きます。酸性になると筋肉は強く収縮する傾向があり、これが死後硬直です。死後2時間から始まり、20時間程度続きます。

つまり、死後硬直が始まる時間はATPの残存量に大きく影響する訳です。

ATPが足りなければ、すぐに死後硬直は始まり、ATPが沢山有れば、死後硬直は遅れ、軽微なものでとどまります。

特に、ジョギング中に心臓麻痺でなくなった方などは、その運動でATPを消費してしまっているので、すぐに死後硬直が始まります。

さて、ある宗教で毎日毎日同じお題目を繰返し唱えるところがあります。

一度大きく息を吸い込んで、お題目を唱えながらゆっくり吐き出すのです。一分間に30回から40回のお題目に従って細かくゆっくり息をはく作業です。

武道でいう長息という呼吸法に近いものです。

大きく吸ってゆっくり吐く。これを毎日1時間も2時間もつづけるとどんどん体内にATPが蓄積されます。その結果、死後硬直が遅れるという結果になるわけで、信仰心の強い人は死後硬直しないというのは科学的裏づけがあるようにも思えます。

鎌倉時代、日蓮は日本中を歩き、当時の貧しい農民たちにお題目を唱えれば幸せになれると説きました。教養のない人たちはそれを信じてひたすらお題目を唱えたことでしょう。

人々は苦しみから逃れるためにお題目を唱え続けます。その苦しみの一番は病気といえます。病気から逃れたい。苦しみから逃れたい、そういう願望をなんとか救ってあげたいと日蓮は考えたのでしょう。

何も難しいことを考える必要は無い。ただひたすらお題目を唱えなさい。朝晩ひたすらお題目を唱えなさい。そして沢山のお水を飲ませました。すなわちこれは深呼吸を教えて言ったとも言えます。

ブドウ糖は、食物に多く含まれます。

そのブドウ糖に6個の酸素と6個の水を加えることで、6個の二酸化炭素と12個の水と38個のATPが生まれます。

大量の水が必要なのです。

現在でも健康診断のときに血圧が高いと、先生は「一度深呼吸してみてください。それからもう一度測りましょう。」と指導します。そうすると不思議に血圧は下がります。これもATPの働きです。当時の人々を苦しめたのは塩分の摂りすぎからの高血圧だったのではないでしょうか。

その高血圧を緩和するために呼吸法を教えていったとも考えられます。しっかり食物を摂り、沢山の酸素と沢山の水によってATPが作られ健康になりますよ、とは言えず、お題目を唱えなさい・・・とだけ伝えていったと考えられます。

こう考えると、日蓮とは宗教家ではなく立派なお医者様だったのかも知れません。

 

【放てば手に満てり】

「仏陀といかだ」

これは、自分が一番好きな、心の支柱としている言葉です。

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かつて、仏陀が語ったと伝えられる話です。

進むべき道は大きな河に阻まれ、こちらの岸は崩れかかって危険で恐ろしく、対岸に行くのに橋も船もない。泳いで渡ろうとした者は、溺れ流されて命を失った。

そこで人々は苦労していかだを作り、安全に河を渡った。 渡り終わって人々は云った。

「このいかだは、実に役にたった。このいかだが無ければ死んでいたかも知れない。せっかく苦労して作ったのだから、肩に担いで持っていこう」

一行は重いいかだを担いで旅を続けた。いかに役立つ知識も経験も、捨てなければならない時がある。

大切だと思い込んで手放さずにいると、逆に悩みや苦しみの原因に変わることがある。いかだを担いで行く事は、そのいかだに対して有り難かったと思っているのだろうけれども、本当にそうすべき事なのだろうか。

真に有り難いと思うのならば、いかだは捨てるべきである。

実は、執着しないことが大切。

多くの人は無意識に「こだわり」の中に生きてしまっている。

勿論、「違いが判る」とむしろ「こだわる」ことにシッカリとした価値観を見出し、その「こだわり」に幸せを感じる人は良いかもしれない。しかし、その「こだわり」に振り回され、苦しみの原因となるのであれば、それを捨て去ることが苦しみからの開放なのかもしれない。

「放てば手に満てり」という言葉があります。

後生大事とこだわり握りしめている掌を開けば、全てのものに触れる事ができる。

道元禅師のこの一句も、真実を求めるうえでこだわりを捨てる事の大事さを説いたもの。

今、目の前に金の砂が天から地に流れ落ちているとしたら、

人は手を出し、握りしめる。欲があるからです。

しかし、その掌の中にはごく僅かな汗にまみれた金が残っているだけ。

もしも、その時勇気を出して手のひらを広げて、流れ落ちる金の砂の下にかざすとどうだろうか。

手の指の先まで山のように盛り上がって積み上がる金がある。掴むことより、放すことのほうがより多くのものを得ることが出来る。

これは、中学二年生の時、兵庫県の丹波笹山にある永澤寺という禅寺で夜通し座禅を組んだ時に、その住職に聞いた話です。

 

【新規事業の見つけ方】

考えてみれば、自分の人生はずっと新規事業開発に明け暮れたともいえます。

とにかく天邪鬼、とにかく新し物好き、とにかく横着、とにかく目立ちたがり、とにかく凝り性、とりあげたらきりがない。

私は、兄と妹のいる次男です。

兄も妹も典型的な秀才。小学校の時は、その兄と妹にはさまれて、いつも比較されていました。好きなこと以外に時間を使うことが嫌。上から命令されることが嫌。自分だけの世界があって、立ち入られるのが嫌。手に負えません。でも自分では、心の中ではいつか追い越してやりたいと虎視眈々と狙っていたのかも知れません。勉強ではとてもじゃないが追いつくことも追い越すこともできない。だったら、全く違う分野、違う世界で自分だけのワールドを作っていこう、そう思っていたのかも知れません。

昆虫採集で全国でも有名になったり、中学校から少林寺拳法に熱中したり、高校時代は一人で全国をヒッチハイクで旅行したり、18歳で実家を飛び出して一人住まいを始めたり、なるべく実家から遠いところに住めるように東北を選んだり、まぁ天邪鬼。そんな中から生まれた考え方が「日本発で世界初のものをつくろう?」でした。そしてたまたまのご縁で働き始めたのが、新規事業好きな株式会社パソナという人材会社。もう水を得た魚のように毎日が楽しくて楽しくて、こんなことで良いのだろうかと思う日々でした。それから25年余り。新規事業の世界で生きてきました。そんな中で気付いた「新規事業の見つけ方 5つのポイント」

(1)日本に昔からあるもの

(2)アメリカにも同じようにあるもの

(3)市場規模が2~300億円程度

(4)IT化が遅れている

(5)個人事業主が多い業界

です。日本の風土から生まれるものは、あの人しか作れないというような職人芸の世界。一方、多民族国家アメリカは、誰でも結果が出せるようにシステム化に注力します。

この二つを合わせると、職人芸をマニュアル化して誰でも出来る高度なものができるということです。大企業が進出するきっかけは市場が2~300億円。この規模だと優秀で高給な人材を投入しても採算が合いません。 次にIT化が遅れているとは無駄が多いこと。つまり経費削減から侵食していけるということ。

個人事業主が多いのは、チームワークが弱く総合力が無い業界。つまり攻められることに弱い業界、ということになります。

この5つのポイントに符号する業界を見つけることが第一。

とにかく、コストを安く独占状態に持っていけるブルーオーシャンはこの世界にあると気付きました。