新・内海新聞 45号

コーラで、ペプシドライという新製品が出ています。甘味料ゼロで、辛いペプシコーラです。誰がこんなもの飲むのか?と最初に飲まれた方は思われたかも知れません。しかし、こんなコーラを私はずっと待っていました。やっと出してくれた。ペプシさんありがとう。このペプシドライを何に使うかというと、肉料理に使います。たぶん、一番相性が良いのは、鶏肉と豚肉だと思います。

鶏肉の場合、入門編として、手羽先のコーラ煮がお奨めです。コーラは肉を大変柔らかくする性質があります。手羽先に塩コショウして片栗粉、あるいは小麦粉をまぶし、油で炒めます。私の場合は、軽く揚げてしまいます。これを鍋に入れて、ひたひたになるまでペプシドライを入れて弱火で煮込みます。途中で濃い口醤油を大匙一杯入れて、水分が飛んで出汁がトロトロになったら出来上がりです。豚肉の場合は、塩コショウは同じですが、ニンニクと生姜とネギで炒めて香り付けをしてから、同様にペプシドライと醤油で煮込みます。盛り付けるときパイナップルや夏みかんなどのかんきつ類を添えると更に引き立ちます。

セロトニン・マーケティング

人間の体内には、様々な内分泌物質が分泌しています。それは内分泌器官から随時必要に応じて分泌されます。ただ水道の蛇口をひねれば水が出てくるような単純な仕掛けではなく、複雑な自己管理システムが働いています。恒常性(ホメオスタシス)といって自律神経内分泌器官を総合的に安定させる機能が常時働いています。内分泌物質は、一般的にはホルモンといわれるものです。これは内分泌腺や神経分泌細胞から出て器官に影響を与えます。

ホルモンの特徴は、
(1)特定の内分泌腺、あるいは神経分泌細胞から分泌されること。
(2)直接体液(血液)中に分泌されて全身へ運ばれること。
(3)内分泌腺とは離れた特定の器官(標的器官)に作用すること。
(4)代謝(物質交代)の基質とはならないこと。
(5)微量で大きな生理的調節作用を現すこと
・・・と、スーパー物質なのです。またホルモンには、たんぱく質系ホルモンと、副腎皮質から出るステロイド系ホルモンがあります。神経分泌は、間脳視床下部にある神経分泌細胞の神経分泌物質が軸索によって運ばれて脳下垂体中に分泌されます。さて、ここにセロトニンという神経伝達物質があります。人間の精神が安定しているためには無くてはならない重要な物質です。このセロトニンはトリプトファンという物質から産生されますが、全体内にたった10ミリグラムしか存在しません。そのうちの80%の8ミリグラムは小腸の粘膜内に存在しています。小腸の中でセロトニンが何をしているかというと、せっせと腸を動かす手助けをしています。そして、残りの20%のたった2ミリグラムの脳内セロトニンが、中枢神経にあり、これらが人間の精神活動に大きく影響しています。

日常生活から、うつ病や神経症などの精神疾患に至るまで脳内セロトニンの影響があるといわれています。脳内セロトニンの不足が色々な病気の原因の一つとして知られています。不眠症、睡眠障害、冷え性、偏頭痛、うつ病、産後うつ、更年期障害、月経前症候群などの様々な病気が誘発されていると考えられています。さらに女性はこの脳内セロトニンが、男性の52%しかなく、不足した場合その影響を受けやすいといわれています。脳内セロトニンを増やすには、これを産生するトリプトファンの摂取を増やせばよいと考えがちですが、食物にはほとんど含まれていないことや、摂取してもほとんど効果が無い。また、トリプトファンは、過剰に摂取すると命の危険もあるのです。

現代社会では、ストレス過剰で、うつ病も増加傾向にあり通院している方も多数おられます。セロトニンを増やすには、とても原始的かも知れませんが「ホッとする瞬間」をつくり、それを重ねていくことです。自分たちの生活の中で、いくつぐらいホッとする場所や瞬間があるでしょうか?それを一度書き出してみるのも良いかも知れません。また、ビジネスにおいて、ニーズを捉えてその解決策を提供することが基本なので、このセロトニン誘発のメニューを揃えていくことは必要かも知れません。

例えば、家の中では、なにがセロトニンを誘発するのかを考えたとき、例えば入浴であったり、深い睡眠であったり、落ち着く香りであったり、柔らかな光であったり、爽やかな風であったり、音であったり・・・。レストランやオフィスなどでも同様に、セロトニン誘発のポイントが沢山あるように思います。人は、無意識に心地いい場所に集まってきますので、セロトニン誘発は大きな吸引力になる可能性があります。最近は、経費削減や、エネルギーの節約節制の嵐で、気持ち的に余裕がなくなり、息苦しい日々が続いています。これらは、やがてストレスとなり精神的に圧迫を始めるに違いありません。そんな時、セロトニン誘発策を前面に打ち出し、人間本来の生活を取り戻す提案ができたなら、社会に受け入れられるのではないか・・・・そう思います。

ホタル祭り

今年も地元湯河原で「ホタル祭り」が開催されました。今年は高速無料化が中止になるというので、駆け込みでしょうか、異常に見学者が多かったのです。期間途中に、大雨が降ったのと、平均気温が例年よりも低かったせいか、ホタルの数はやや少なかったように思います。ホタル祭りの会場は、山の中腹の渓流沿いにある「万葉公園」というところです。実は、その場所で自然に繁殖しているのではなく、もう少し上の不動の滝あたりから幼虫を移植して繁殖させています。ホタルは場所柄すべてゲンジボタルです。なぜならここは、源頼朝ゆかりの場所が多く、平家の入り込む隙はありません。

ホタルは、薄緑色に蛍光する色素を持っています。この色素を持っているのは雄だけです。そして蛍光して生存しているのは、約一週間だけ。その間は、一切食物を口にせず、水だけで生きています。童謡の「蛍」の歌詞には、「あっちのみ~ずはか~らいぞ、こっちのみ~ずはあ~まいぞ。ほーほーホ~タルこい。」と歌われています。

幼虫時代は、成虫のホタルとは、似ても似つかぬ獰猛な肉食昆虫です。その幼虫もおしりが光ります。何度も何度も脱皮を繰返し、成虫になり繁殖活動に入ります。さて、このホタル祭りの会場となる万葉公園以外に穴場があります。千歳川という川沿いに自然のホタルが群生しています。ここは車道と離れた裏通りなので気付かない方が多いのです。千歳川を車で上流に上がると、パッキーボウルというボーリング場があります。この裏あたりからホタルが出はじめます。ここからは徒歩で、千歳川の川沿いの遊歩道を上流にブラブラと歩いていくと、目が慣れてきます。目が暗闇に慣れてくると、ホタルが草むらの中で点滅しているのがわかります。それが認識できれば、飛来するホタルがすぐ見えるようになります。上流に行くほどその数は増して鮮やかなホタルの群生が見られます。人通りも地元の人しかおらず、ゆっくり鑑賞できます。私は、この小道を「ホタル街道」と呼んでいます。観光会館前には、夜店や屋台などが出てにぎやかです。今年はもう終盤ですので、ぜひ来期にはゆっくり下流から散歩がてら千歳川を散策いただければと思います。ちなみに「ホタル祭り」は一切無料です。

ビジネスモデル

昔からよくビジネスモデルの相談を受けます。

「こんなことを考えているのですが、どう思いますか?」

別に私は、経営コンサルタントでもないので、困ってしまうことも多いのですが、普通とは視点が違うらしい。(自分では、いたって普通だと思っているのですが・・・)私の関心ごとは、そのアイデアがどうかということではなくて、なぜそれを思いついたのかという、それまでの話に興味があります。考え付いた経緯とか、その人の生い立ちとか、健康状態とか・・・。そんなことばかり質問するので、よく怪訝な顔をされてしまいます。しかし、この部分、自分にとってはとても重要なところです。

ところで「自然発生説」というのがあります。「生物は無生物から発生する(ウナギは泥から発生する等)」とする、生命の起源に関する説の1つです。アリストテレスが提唱し、近代に至るまでこれを否定する人はおらず19世紀までの二千年以上にわたり支持された考え方です。今では小学生でも考えません。それを覆したのが、パスツールです。「有機物溶液の変化と微生物の増殖に因果関係がある」と実験で証明し、ミラーやオパーリンのコアセルベート説がでて、自然発生説は否定されました。写真は、実験に使った「パスツールの白鳥の首型フラスコ」です。私は、アイデアもこれと同じと考えています。「アイデアに自然発生は無い。」という説です。必ずそのアイデアに至った、経緯や環境があり、その環境なくしてはそのアイデアは生まれないというものです。その環境を探ることで、そのアイデアの神秘を更に発掘できると思っています。

「なぜそのようなアイデアを思いついたのかを教えて欲しい。」と聞くようにしています。そのように、アイデアの原点を遡って行くと、様々な矛盾に気付きます。当初考えていたことがぶれてきていることが良くわかります。また、その目的のためであれば、なにもその方法を選ばなくても良いのではないかという自己矛盾にも気付きます。アイデアというのは、入り口であって、アイデアのその先は誰にも解らない。おそらく山あり谷ありなのだと思います。しかし、その発想の原点は必ず存在します。この発想の原点さえ抑えていれば、その先に大きな軌道修正があったとしても、その指差す方向は決してぶれないだろうと思います。どんな小さなことでも、自分はなぜこのようなことを考えたのだろう?と自問自答してみることは大変重要なことです。