元気の素 第46号

ベンチュリー管の法則

昔、旧日本帝国海軍が、起死回生の永久エネルギー生成装置として準備していたものがあります。日本は島国で、その周囲には大きな海流が流れています。

その海流を利用して発電しようという計画です。大きな土管の中央部分にくびれがあり大きなスクリューが取り付けてあります。それを海流の流れの速い海溝に設置します。海流は土管の中に流れ込み、中央部のスクリューを勢いよく回し発電する構造です。これを、日本の海溝に無数に設置すればエネルギー問題は解決するはず・・・でした。

しかし、この計画は失敗します。その理由は、「ベンチュリー管の法則」でした。これは、管の途中のくびれ部分を水が通過する時、流速は速くなり同時に圧力が下がるというものです。逆に云えば、広い口からくびれのある狭いところに水が流れると水流は遅くなり圧力が上がるということにもなります。たとえ、強い水流に土管を設置したとしても、土管の中央部にスクリューが設置してあると、その部分は抵抗が高くなり、海流は土管の中を避けて外の部分を流れ出てゆきます。

結局、スクリューは回りませんでした。しかし、このスクリューを勢いよく回す方法があります。それは、出口のところを真空にする事なのです。真空にすれば水流はくびれの部分のスクリューを回し、土管の中を通過してゆきます。この「真空」はとても大切な状態かもしれません。情報の理解の仕方にもこのベンチュリー管の法則が存在するのかもしれません。意識に先入観や抵抗感などがあると、その情報はしっかり頭の中に入ってきません。

頭の中を真空にする、すなわち「素直な状態」にすることが情報収集のコツなのかもしれません。

炭火焼肉の店 山水園

東京都豊島区大塚のJR大塚駅北口を出てすぐのところに、焼肉の「山水園」があります。 一番好きな焼肉屋さんです。 実は、今の会社を創業したころ数年間この大塚に会社がありました。

大塚北口を出て、キャバクラや風俗の客引きのオヤジを振り切り15分くらい癌研方向へ歩くと、一階に台湾料理屋が入った小さなビルがあります。 そこの3階に当時のオフィスがありました。 エレベーターがあるのですがなんと2人乗ると定員の怖狭の密室です。山水園は、その頃からとても有名な焼肉屋さんでした。 今も良く流行っています。 とにかく美味しいです。 偶数月の26日にはこのお店に行きます。

初心忘れず・・・の意味もありますが、ここで偶数月の26日に仲の良い人たちと懇親会をします。 その会の名前が「次郎長会」。ということで26日なのです。 私の尊敬する次郎長親分がいまして、その親分を囲んでの飲み会です。 予約は6時に入店できなければとれません。特製のタレも最高に美味しいのですが、私は胡麻油に塩を入れたごましおで頂くのが、いくらでも飽きがこないので大好きです。

炭火焼肉の店「山水園」
東京都豊島区北大塚2-2-2 ランドマークビル1階
TEL. 03-3918-5795

斉藤教授と橋下弁護士

この二人の勉強方法は大変勉強になりました。
斉藤教授は「世界一受けたい授業」(日本テレビ)のレギュラーとしてお馴染み。また橋下弁護士は「行列のできる法律相談所」に出演している人気茶髪弁護士です。私からみればいずれも秀才で難関の受験を突破してきた方々です。それぞれの勉強法を知りました。

まず、斉藤教授。
三色ボールペン学習法「斉藤メソッド三色学習法」です。これは本にもなっているのでご存知の方も多いと思います。以前「世界一受けたい授業」でも紹介されました。赤、青、緑の三色ボールペンでできる効果的学習法です。本が汚れてしまいますが、徹底的に三色のマークを入れて行く方法です。それは、すごく大事と思うところには赤色でマーク。まあ大事と思うところは青色でマーク、面白いと思うところは緑色でマークします。最初の赤と青の二つは客観的把握、最後の緑は主観的把握になります。二回目に読む時に頭を整理をした状態でマーカーをチェックでき、当時の自分の感覚を確認できます。この「二回目に読む時」がポイントです。

さっそく私もこの方法を採用しました。ところが、赤青緑の三色ボールペンは売っていないのです。黒が絶対入っています。でも、紀伊国屋書店でようやく見つけました。「斉藤方式三色メソッドボールペン」別注で売っており、5本まとめ買いをしました!

一方の橋下(はしもと)弁護士。
テレビでお馴染みの人気者の弁護士先生です。私は、この橋下弁護士を以前からマークしていました。すばらしいマーケティング戦略をお持ちだと思います。まず、一目見て記憶に残すための「茶髪」裁判の時間短縮を図るための積極的な「示談交渉」中心の戦略。

なんと年間の取り扱い件数が400件といいます!この橋下弁護士の集中力を示す逸話があります。その話が、先ほどの斉藤教授と似ているようで考え方が真逆なのです。橋下弁護士は、早稲田大学出身ですが高校生の時は偏差値がまったく足りず合格圏外だったといいます。ところが、奮起して自分流の集中勉強法を開発し、一気に合格されたのです。その勉強法とは、たとえば英単語集を読んでいき、意味の解ったものは、赤色ボールペンで消していきます。そして全部読み終わると、第二回目です。赤色マークのついていない、つまり覚えていない単語だけを読んでいき、解ったものをさらに赤色で消してゆく。これを何度も繰り返し、すべてが真っ赤になるまで繰り返すのだそうです。

このご両人、似ているようで全く正反対の考え方だと思いました。斉藤教授は、重要な部分を客観主観に分けて分類してゆく「足し算学習法」。橋下弁護士は記憶しているかどうかで、記憶しているものを消去してゆき全体を制覇してゆく「引き算学習法」。共通しているのは、何度も繰り返す反復学習法であること。また、色彩で脳を刺激する方法であること。そして、時間短縮の学習方法なのでしょう。

3年手帳

今、日本能率協会の手帳を使っています。一時PDCや様々な電子手帳を使いましたが長続きしなかったのです。

理由は私自身がイメージ思考なので、テキスト情報ではその前後の背景が見えなくなるからです。自分の書いたメモや落書きなどが、情報検索の時にとても重要なキーとなります。 それから、その検索でもっとも重要なのが日付です。ということで、手帳重視になってゆきました。

私の手帳は、能率手帳の「3年手帳」というものです。 上から三段になっていて1年ごとに区切ってあり3年間使えます。 すでにこの手帳も5年目の2冊目です。 それを時々読み返すようにしています。そうすると不思議なことに気づきました。

大体同じパターンで生活しているということです。そして、大体同じ時期に同じ人に会っています。こちらから会いに行っている場合もありますが、向こうからの面会の連絡もほぼ同じ時期で繰り返しています。 自分の思考や行動のリズムは、あまり変化がないということを知りました。

「人は好きなことを繰り返す・・・(好みの論理)」

元気の素 第45号

前回の元気の素で【経験値の伝達は、その距離に反比例する】を書きましたが、その後さまざまな方々から、それは、経験値の伝達は、その距離に正比例する・・・ではないのですか?というものでした。普通に考えればそうかも知れませんが。相手との距離が短くなればなるほど、その伝達スピードは上がってゆくのですから「反比例」です。

黄金のおにぎり

私の大切な友人に今井祥雅(よしのり)さんという方がいます。
今井さんは、東京都品川で株式会社マインドシェアという会社を経営されている社長さんです。もう十数年来の友人になります。

一言で言うとマーケティング会社です。会うたびに「目からウロコ」のお話を聞かせてもらえます。「さすがマーケティング会社!」「んっ?!」マーケティングっていつも簡単に使う言葉ですが・・・・いったい「マーケティング」って何?このマーケティングという言葉は英語ですが、これにぴったりくる日本語はないのだ・・・と誰かに聞きました。

マーケティング部とかマーケティングリサーチとか、ワンツーワンマーケティング・・・とかいっぱい言葉は知っているけれど、その意味がしっくりこない。という訳で、今井さんのセミナーに出て勉強することにしました。「マインドシェアマーケティングセミナー2005」というセミナーでしたが、参加して良かったというのが感想です。ブランドという言葉は良く聞くのですが、本当のその意味を解っていませんでした。

ルイヴィトンやグッチ、シャネルやブルガリ・・・何か高級感というのがブランドイメージでした。しかし、結論から言うとブランドとはお客様への「約束」という意味とのことです。品質を保証する約束、期待を裏切らない約束・・・その「約束」のためにきっちりとした理論に基づいて実行していかなければならないことを教えてもらいました。

その時、お土産にもらったのが「黄金のおにぎり」という本です。コミカルな表紙なのでいったいどういう本なのだろうと1ページ目をめくってから一気に最後まで読み抜いてしまいました。ある脱サラしたサラリーマンが一念発起して「黄金(こがね)にぎり」というおにぎり屋さんを開店します。最初は全く鳴かず飛ばずだったそのお店をさまざまな人たちの協力で「ブランド戦略」に沿って人気店に育てていくストーリー。もちろんフィクションですが、題材が街のおにぎり屋さんであり、わかりやすい展開で「ブランディング」を学習できました。

全く売れなかったおにぎり屋さんがトレードマークを創ったり、「お寿司屋さんも食べてます。」といったキャッチコピーを考えたり、黄金にぎりのコンセプトを絞ったり・・・話はおにぎり屋さんですが実は企業活動と全く同じ流れで進んでいきます。興味深かったのは、コンセプトづくりのところ。黄金にぎりは、「毎日楽しめる気軽でヘルシーなお米の美味しさを提供する」ということに決定し、そしてそれを支えるパーソナリティーは、「元気」で「明るい」ということになりました。その後、フランス留学帰りの娘が考えたフランス風おにぎりが登場。今までに味わったことのない洋風の味付けで、社内アンケートでも売るべしの大合唱。チーズや香辛料など味に主張があります。最初爆発的に売れたのですが、やがて失速。

これは、お客様に聞くしかないと直接訪問して買わなくなった理由を聞くと「味が濃くて毎日だと飽きてしまう。」「たまに食べるなら美味しいけれど、普段はコンビニのおにぎりで十分!」それはコンセプトの「毎日楽しめる気軽でヘルシーなお米の美味しさ」を外した結果の客離れだと知って後悔する部分でした。聞くところによると、すでに第三版らしい。お奨めの一冊です。

個人情報公開法

今、日本は4月1日に迫った「個人情報保護法」施行に向け大騒ぎです。とにかく個人情報重視ですべてのシステムを作り直さなければなりません。個人情報保護法がなぜ今になって問題になっているかというと、この法律に一つ爆弾が仕掛けられているからです。

---その前に個人情報とは何か?について説明しますと、「生存する人間であって、その個人を特定できる情報」となります。死者に個人情報はありません。建物や住所にも個人情報はありません。住所になくとも、そこに個人名がつけば個人情報になります。死者であっても遺族などの情報がつけば個人情報になります。

会社のなかには、気がつかないところに個人情報がたくさん埋もれています。アンケート用紙、履歴書のコピー、名刺、申込書、郵便物・・・・キリがありません。それから、個人情報漏洩と情報セキュリティーを混同している方が多いと思います。個人情報漏洩とは、たとえば電話帳情報を使って、関係のないダイレクトメールを送付するようなことで、本来とは違う目的に使う、つまり目的外利用がこれに当たります。

一方、情報セキュリティーとは、個人情報を第三者が盗み出したとか、電話に顧客情報の入ったパソコンを置き忘れて紛失したとかいう管理監督の点での問題をいいます。いま、新聞でいろいろ報道される事故は、どちらかというと、情報セキュリティーの問題が殆どです。

---さて、今回の「個人情報保護法」に仕掛けられた時限爆弾とは以下のようなものです。もしも企業が個人情報が絡む業務を外部に委託して、その先で個人情報が流出し、それが発覚した場合、そのすべての責任は事故を起こした外注先ではなく発注した企業に責任があるというところです。ですから、業者を厳格に査定し、問題のある業者はどんどん淘汰されていきます。ですので、個人情報を扱う個人情報事業者は情報セキュリティーも含めた設備増強や人材の育成が要求されています。準備する企業は大変です。

さて、天邪鬼な私はいつも反対のことを考えてしまいます。人は個人情報を保護したがっている・・・という前提ですべて話が進んでいます。物事には、表もあれば裏もある。個人情報保護ではなく「個人情報公開法」という法律にしたほうが良いのでは?と考えてしまいます。

自分の個人情報を公開したい人も一杯いるようにも思うのです。自分の個人情報を公開するから、どんどん利用してほしいという人を促進する法律です。これをしてはならない、これを守らなければならないということではなく、個人情報を流通させることで、いかに経済を活性化させることができるか?個人情報を公開して、自分のほしい情報をいかに沢山手にいれるか?ということがあっても良いかも・・・自分の個人情報、たとえば趣味や購入計画などを出版社に公開する代わりに書籍が10分の1で手に入る・・・とか、自分の経験談や嗜好を公開することで、レストランが定価の半額で利用できる・・・などですが、モノは考え方です。

「疑う」ということは「コストがかかる」ということです。

イタリアンはお酢が大事

先日も大好きなお蕎麦屋さんに行きました。そうしたら女将さんから「今日は来ると思ってたわ」と不思議なご挨拶。

なにやら聞いてほしい話があったらしい。数日前にイタリア人がお蕎麦を食べに来店しました。そうしたらそのイタリア人は「これこそイタリア料理!」ボーノ・ボーノと絶賛。不思議なことに、同じようにその日、また別のイタリア人がお店に来たのです。この二人は申し合わせてきた訳ではありません。全くの偶然です。その二人目のイタリア人も、これこそイタリアンと絶賛。なんとも不思議なことがあるものだと思ったそうです。

そのお店はメニューがありません。すべてコースになっていてお昼しか営業しません。日本酒が一合、きのこと大根おろし、ざる蕎麦一枚、大皿一杯の野沢菜と白菜のお漬物、長野県の花豆の甘煮。でワンセットです。この質素なところが本来のイタリア料理なのだそうです。そして、あの酸っぱい野沢菜のお漬物もイタリア人は気に入ったようです。

ついに、自分の経営しているイタリアンのお店を任せたいという話までになってしまいました。このお蕎麦屋さん自体がイタリア料理店そのものなのだそうです。何もしなくていいから、女将さんがイタリア料理のお店にいてくれるだけでいいと・・・。そして、そのイタリア人は、イタリア料理について話してくれました。イタリア料理で一番大切な大切なものは「お酢」なのだということです。

「お酢」の使い方次第でワインの味が全く変わるといわれます。「お酢」の使い方でそのシェフの腕が決まるのだそうです。