内海新聞 39号

会社を創業した時から、落ち込んだ時、自分自身の気力の補填をする場所があります。それが東京の西新宿の高層ビル街です。高層ビルを見ていると、なにかもりもり元気が出てきます。そんな新宿の高層ビルを一望できる良い場所があります。新宿ワシントンホテルの最上階にあるレストラン「ガスライト」という名前のお店です。

現在は「マンハッタンテーブル」という名前に変わっています。そのお店は全面ガラス張りになっていて、目の前に西新宿の都庁やNSビルや三井ビル、住友ビル、京王プラザホテルが広がります。何か幻想的になって、ビルとビルの間からゴジラやウルトラマンが登場してくるような錯覚を起こしてしまいます。最近はなかなか行けませんが、創業時には大変お世話になった場所でもあります。
マンハッタンテーブル: 03-3344ー6109

予見するということ

先日、知人とこんな話をしました。「倉庫にあるものは売れ残り」売れ残っているから倉庫にたまっているんだ・・・ということです。少々乱暴ですが、確かにそうかもしれません。

倉庫業って地味な仕事で、なんとなく暗いイメージがします。しかし、倉庫を制することが経営のコツということです。たとえば、ある倉庫に運動靴が沢山ストックされていたとします。しかし、運動靴は倉庫の奥に押し込まれて忘れ去られてしまいます。運動靴一足を倉庫に一日保管するといくらの費用がかかるか?計算すればすぐに数字がはじけます。この運動靴の原価がいくらかわかれば、後何日の保管で原価割れをするかがすぐわかります。何パーセントの利益を確保しなければならない・・・と決まっているのなら、何月何日にいくらで出荷しなければならないということも簡単な計算式でだせます。ここまで倉庫業者が数値をチェックしてコンサルティングをしてゆくと、情報によって荷主にリスクを予知予見してゆく情報産業として立派に進化させることができます。

私の古い友人で、現在インターネット関連の時刻表情報サービス株式会社という情報企業の社長をしている松本浩介さんという方がいます。私のとても大切な友人の一人です。彼は、列車の遅延情報をインターネットで配信する仕事をしています。そのサービスを「鉄道運行情報」といって、携帯電話などで提供されています。JRの列車が事故で遅延した場合、その情報を携帯電話のインターネットで教えてくれるものです。最初は、列車が遅れてなかなかホームに到着しなかったときに、携帯電話の「鉄道運行情報」を見ると、どの駅でどんな事故が起こって、到着予定時刻などが判るようになっています。しかし、遅延が起こってから判るのでは遅すぎるということになりました。そこで、自分がいつも使う路線を登録しておくと、その路線で遅延が発生した場合に、すぐにメールが届くように工夫しました。

私は、このサービスを利用していますが、最近は事故による列車遅延が大変多いので、とても役立っています。あらかじめ遅延が判れば、路線や列車を変更したりできますので、ストレスが大幅に軽減できました。さらに彼のサービスに対する「深堀り」は続きます。やっぱり、事故や遅延が起こってから知らせるのでは遅すぎる。事故が起こる前にお知らせできないものだろうか?その具体的なアイデアを聞いたときに、思わす私は嬉しくて膝をたたきました。まさに「予見」のサービスです。・・・とここまで書きましたが、これ以上はやめておきます。実際のサービスがまもなく登場することでしょう。さて、彼が考え付いた「事故が起こる前に遅延をお知らせするサービス」とは?そのアイデアとは何なのでしょうか?一度考えて見てください。24時間、ずっと遅延お知らせサービスのことを考え続ける彼だからこそ、思いついたのでしょう。今後の「鉄道運行情報」に注目です。

雑談:お笑い究極の本人確認法

とても、ばかばかしい話ですが・・・・。
インターネットだけでなく、商取引をするとき、もっとも大切なことは、その人が、本当にその人なのか?ということです。「なりすまし」というものを如何に防ぐか?

本人確認法とか本人認証とかいいます。暗証番号やパスワードを使うのが一般的ですが完璧ではありません。網膜や指紋照合、今は手の静脈の影を確認したりします。世界でその人しか保有しない究極のオリジナル情報で認証するわけです。これらは、測定する超精密機器が必要です。しかし、やっぱりこれらが高度になればなるほど、それを突破することに情熱を燃やす人が出現してくるので、まさにイタチごっこといえます。

先日友人たちとの飲み会で、酔った勢いで絶対突破できない本人認証の方法を考えようという事になりました。その中で「爆笑大賞」をとったものがあります。「人に言えない、私のとっても恥ずかしい話」を登録時の認証パスワードにするというのです。例えば、「私は小学校6年生の時の授業中にウンコを漏らしてしまいました。」とか「実は私は中学までオネショをしていました。」というような、死んでも人に言えない、自分しか知らない丸秘話をパスワードとして登録します。

きっとこの秘密パスワードは、誰も夢にも思わないだろうし、人に打ち明けたりしないから、絶対に突破されないだろうと大盛り上がりでした。でも、登録先には、一番はずかしい話がばれてしまいますが・・・楽屋話ですみません。

住所というのは大切なもの

昭和63年に、会社を起業するために東京に来ました。
何をする会社なのか?・・・さえも明確に決まっていないいい加減な船出でした。最初間借りのオフィスでしたが、やがて小さなマンションに事務所を移転しました。2DKのマンションです。

そこに事務机を持ち込み電話回線を敷き業務を開始しました。その頃には、テレマーケティングの会社に方向を決めがんばっている頃でした。営業責任者である私は、毎日飛び込み営業をしていました。その頃は、明確なお得意先というのがまだありませんでした。電話で訪問の約束を取ったりもしました。しかし、何十件電話をかけても、話も聞いてもらえません。でも、その中でもたまに訪問の約束が取れることもありました。

私は喜び勇んで訪問をするのですが、結局必要なしとお断りをされることがほとんどでした。こういことが何度も続くうちに、「あれ?」と思うことがありました。訪問して、応対いただいた担当の方の質問内容です。それがほとんど共通していたことでした。ーーー

「はじめまして。本日はお時間を頂戴いたしまして誠に有難うございます。弊社は、・・・・」
一方的に私はしゃべり続けます。担当者は一通り話しを聞いたあと、こう質問されました。

「御社のオフィスはどこにあるのですか?」
「ところで、今はどういうところが取引先ですか?」ーーーこの2点だったのです。

(1)どこにオフィスがあるのか?
(2)取引先はどこなのか?

こんな質問が多かったのを覚えています。当然、この質問から期待する答えは、一流かどうかでした。「そのような会社は聞いたことがありませんなぁ・・・」「また不便なところに事務所がありますね・・・」その時私は気づきました。この二つを一流にしなければ、東京ではやっていけない。

何もノウハウのない私は、真剣にそう考えてしまいました。それから直ちに、オフィスを探し、当時、都内でも高いと言われた東京都千代田区五番町の裏通りの片隅にある一番小さな事務所の一部だけを借りて、住所を一流にしました。次に、一部上場企業の取引先を増やすことでした。どんな仕事でも請負いました。ある一部上場の鉄鋼メーカーの郵便の切手貼りの仕事を受注しました。そして、その鉄鋼メーカーの社名を会社案内の取引先一覧に掲載し、一流の社名を少しずつ増やしていきました。。

なんとも姑息な方法でしたが、当時としては、生きてゆくためには何でもするという悲壮感に溢れていました。しかし、どうでしょう。この作戦は見事に当たったのです。創業から憧れていた電子メーカーからの受注も得ることが出来ました。「そうか・・・東京では形から入ことも大事なんだ。何をしているか?も大切ですが、どこに事務所があるのか?とか、どこと契約しているか?・・・ということも大切なのだ・・・そう確信しました。それは、それだけの家賃を払えているのかであったり、一流企業と取引するだけの信用力をもっているのか?ということを、何も情報のない初対面の企業レベルを判断する一つのモノサシだったのかもしれません。

銀座のホステスさんの内緒話

ここは銀座でも有名なお店です。
仲良くなったホステスさんが教えてくれました。

「仕事柄、複数のお客様を同時に、お相手しなければいけないことがあります。たとえば、お二人のお客様の真ん中に自分がいて、両方をお相手しなければいけない時、どうしてもどちらかの方としかお話が出来ません。まんべんなく両側の方とお話できればよいのですが、それはなかな難しいこと。もしも、片側の方とお話が盛り上がったとしたら、それはそれで楽しいのですが、もう片側の方はきっと面白くないでしょう。

私が気を使って、話を途中で終えて、もう一人のお客様と話し始めたら、最初に話していたお客様は興ざめでしょうし、もう片側のお客様も、戸惑ってしまうことでしょう。一所懸命話して盛り上がっているお話に水をさしたりしてはいけません。しっかり、盛り上がったお話には付き合ってあげないといけません。そんな時は、ちゃんとしたコツがあるのです。」

彼女は私のひざのうえに片手をそっとのせました。片方のお客様のお話を聞いてあげながら、こんな風に、私の手は反対側のお客様のひざの上に、そっと置いて差し上げるのです。」なるほどねぇ。確かに、ひざに手を置いてもらっていると、「忘れてないよ。」という感じで、ちょっと優越感もあります。これも、経験から学ばれたノウハウなんだろうと思いました。お客様をがっかりさせない方法・・・そして効率的に接客する方法。プロにはプロのノウハウがあるものです。