内海新聞 28号

先日ニューヨークに行って気づいたこと。それは「携帯電話が小さくなったなぁ!」ということです。大半がエリクソンというメーカーですが、アメリカ人の顔の大きさから見たらあまりにも小さい。不器用なアメリカ人ならきっと落とすだろうな・・しかし、誰一人ストラップという紐を付けていません。ここにビジネスチャンス発見。米国人は、まだキャラクター付きストラップに気付いていない模様!

楽しく暮らすということ&税金

聞いた話によると、マンハッタンのダウンタウンでは、昨年9月11日のテロ復興の一環として6月9日から11日まで、レストランの飲食代やホテルの宿泊料、ブティックなどの売上税(日本でいう消費税)が免税になったそうです。たしか、ニューヨークは売上税が8%以上あったと思うのですが、これが免税となったそうです。

8%の免除は大きいと思います。ちょっぴり気が大きくなって、ビールやメニューを一品余分に注文したりするかも知れません。チップもいつもより多めに置いていったりする人も増えたのではないでしょうか?5月にニューヨークに行った時は、このキャンペーンはしていませんでした。大変悔しいですが、もしその時に実施されていたら、おそらく税金タダに釣られて、ダウンタウン経済に貢献したかも知れません。

アメリカの考え方は日本とは少々違うように感じました。アメリカは、お金を使うこと・・・特に贅沢品の買い物をすると「よくやった!」といわんばかりに「減税」をしてくれます。贅沢品といっても高額な商品だけではありません。嗜好品といえばよいのでしょうか?

日本は贅沢品にはどんどん課税され、買い物するたびに、税金が加算されてゆきます。どちらが正しいのか、どちらが国の増収につながるのか、私には判りませんが、アメリカ方式は毎日の生活が楽しくなるような気がしました。ちなみに、この売上げ減税は引き続き継続されるそうです。

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「私は労働というものをしたことがない。なぜなら、毎日の仕事がみな楽しかったからだ。」とは、発明王トーマス・エジソンが言った言葉です。おそらく、大変しんどい仕事でも、楽しく仕事をする彼流の方法を見つけたからこその言葉だと思います。やはり毎日の労働は楽しいこともあればつらい事もあるはずです。

どんな仕事でも楽しくこなす方法を見つけ出すこと・・・これが生き甲斐をもって暮らしてゆくための秘訣かも知れません。先ほどの「税金」も同じような気がしました。毎日が楽しくなるような課税の方法を考えることが、結果的には消費を伸ばし、そして税の増収につながるのかも知れません。

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私は、個人の範囲で、いくつかのボランティアをしています。海外の子供たちのための教育環境整備のお手伝いもしています。

最近も「フォスタープラン」という日本フォスタープラン協会(03-5481-6100)が主宰してる、いわゆる海外版の「足ながおじさん基金」です。ここに入会し、毎月5000円ですが、貧しい国の子供たちの総合的な生活向上支援することにしました。最近、ボランティアに関する内容の相談が、よくあります。ボランティアの情報はどの様にして集めたら良いでしょうか?信用できるボランティア団体はどこでしょうか?

私も何かしたいのですが、どうすればいいですか?私もそんなに詳しいわけではないので、困ってしまうのですが「何かしたい。」「貢献したい。」・・そう思っている人が大変増えてきたように感じます。これは、何かひとつの時代の流れのようなものを感じます。自分たちの独自の生き甲斐を見つけてゆこうという流れなのでしょうか?

政府もこのような様々なボランティア活動に対して、大胆に減税してあげればよいのにとも思います。寄付金に関しては色々あるようですが、活動自体に対しても何かあればと思ったりもします。民間の力でもっと社会貢献を活性化させることができるかもしれません。すべて、お金でのインセンティブにするのも、どうかとは思いますが、それが何かのきっかけになればそれは良いことかもしれません。

今している仕事が世の中のどの部分の役に立っているのか?どの部分に貢献しているのか?そんな事を考える事が、最近多くなっています。

フルハルターから万年筆が帰ってきました

大井町にある万年筆のペン先研ぎ専門店「フルハルター」に預けていた万年筆が3ヶ月ぶりでようやく帰って来ました。預けていたのは「パーカーデュオフォールド・ノーマンロックウェル」という舌を噛みそうな長い名前の万年筆です。私の手の形と書き方の癖を調べて、それに合わせて調整して頂きました。ペン先の調整といっても実感が沸かないと思いますので、顕微鏡写真を参考にして下さい。

左の写真がオリジナルのペン先です。そしてフルハルターで研いでもらったものが右側の写真です、これで一目瞭然です。左の写真のペン先はガタガタですが、研磨の終わった右側のペン先は、真珠のようで、鏡のように自分の顔が映っています。どのようにしたら、こんなに磨けるものか不思議でなりません。書き味は、、今までは紙に引っかかるような感触だったのが、研磨後は、ガラス板の上を滑らすような感覚というのか、油を敷いた上をペン先が滑る感覚というのか、非常に心地いいのです。

こんな万年筆の書き味は生まれて初めてです。私の書き癖は、すでにデータベース化されているようで、、研磨したペン先は永久保証ということです。「何か、不具合があれば、すぐに持ってきてください。満足頂けるように、再調整いたしますから。」あまりもの感動に、さらに2本目の研磨をお願いしました。現在研磨中の万年筆は「モンブランマイスターシュテュック・ルグラン#149」という作家が愛用している軸が極太のものです。仕上がりが大変楽しみです。

大発明!自動値切り機

埼玉県に大手ディスカウントショップの「ロジャースボウル」という会社があります。連日満員の繁盛店です。ここの次男の太田万三彦さんも千葉県で「ジェーソン」という激安ショップを経営する新進若手経営者です。太田さんはコンピューターやシステムが大好きなのです。会社創業の時から、システム部をつくり、コンピューター室をつくりました。そしてアイデアマンなのです。ほかのお店で扱っていないものを探し続けています。彼が考えたヒット商品で有名なものが「雑巾(ぞうきん)」です。

雑巾なんて売れるのか??と思いますが、これがヒット商品となりました。当時、小学校の入学式や始業式で雑巾を持参させることが多いのですが、最近のお母さんは、これが悩みの種という情報を聞きつけました。最近は家で雑巾を手作りで作ることや、使うことがほとんどありません。様々の市販のモップや使い捨てクロスなどがあるため、必要ないのだそうです。ただ小学校だけは、未だに必要なのです。

太田さんは、この雑巾を中国で生産することを考えました。赤色や黄色や青色や各色の組み合わせで3枚セットを激安で販売し、家庭のお母さんの絶賛を得ました。中国で生産する時に一番困ったのは「赤・青・黄」と各色まんべんなく包装するように指示しても、赤赤黄だったり赤青青だったり、いうとおりのものができません。中国人は、同じ雑巾でなぜ違う色に分けて入れないといけないのか、理解できないようなのです。最近はユニクロ方式で中国に生産拠点が移り、従業員教育もしっかりしてきたので、このような事はもうないとは思います。

太田さんは、このユニクロ方式の日本での先駆けといえます。太田さんの仕事は安売りショップです。この業界は激烈な競争を繰り返し、デフレになってからさらに安売り合戦は加熱しています。安売りの成否は仕入れにあります。これら仕入れはベテランのバイヤーと呼ばれる人が、持ち込まれる大量の製品を見極め値決めをしてゆく職人芸の世界なのです。

太田さんはココをなんとか誰でもできるようにシステム化できないか?と考えました。そして誕生したのが「自動値切り機」です。何もしなくてもこの機械が全自動で値段を値切ってゆくのです。システムは至って簡単です。よく街角にある電光掲示板の小型のものを想像してください。

これはシステム部のコンピュータにつながっています。そしてこの自動値切り機は商談室の壁に設置されています。その画面には今までの各商品の最低仕入れ価格が次々と表示されていきます。売り込みに来た人が、この最低仕入価格を見て思います。「これ以上の価格の提示では納入できないかも知れない。」これが無言のプレッシャーとなって、黙っていてもそれだけで提示価格がどんどん下がってゆくそうです。