内海新聞 25号

有楽町の日比谷三井ビルの地下に「あくね」という鹿児島料理のお店があります。私は知り合いの方に教えていただきましたが、その魚の新鮮さと値段の安さに驚きました。また浜崎さんというマスターの料理の腕も一流です。その新鮮さの秘密は鹿児島の海で採れたお魚を全日空便で空輸してくるのだそうです。そこはすでに鹿児島です。是非お勧めの一軒です。
TEL.03-3592-1435

コインスターという両替機とシステム化という考え方

アメリカにコインスターという両替機があるそうです。私はまだ実際には見たことがありません。アメリカに行ったときに現地で聞きました。スーパーマーケットなどの入り口に置いてある機械です。

私もアメリカにいってよく思うのですが、コインなどの小銭がどんどん溜まってゆきます。その場で使うのは、せいぜいクォーターのコインくらいまでで、それ以下は財布に残っていきます。それを大きなビンの中に入れて貯めている家庭が結構多いのに気づきます。

今回のこのコインスターというのは、その家庭に溜まっているコインを全部回収しようという機械です。スーパーなどの入り口に置いてあるらしいのですが、その機械は銀行にあるATMのような形です。同じように、小銭の投入口があり、そこにコインをジャラジャラと全部入れます。ボタンを押すと蓋がしまり、数を数え始めます。数え終わると、ご利用明細のようなジャーナルという紙が印刷されて出てきます。そこには金種ごとの数と金額、そして合計金額が印刷されていますが、さっき投入されたお金は、もう戻ってきません。お金が、このご利用明細というジャーナルに両替されたのです。

さて、これで終わってしまえば大損害なのですが、このジャーナルは、ここのスーパーで使える金券になるのです。しかも、投入金額にいくらかのボーナスポイントがついて、お得な金券、つまり割引がきくことになります。

この話を聞いて驚きました。自宅にある使わない小銭を1セントも残さずかき集めるすばらしい仕掛けです。しかも、何も難しいことがありません。皆、家にある小銭で一杯の大きなガラス瓶を抱えてくるのだろうと想像すると笑ってしまいました。このように、あまり難しく考えるのではなく、簡単に誰でもできるようにしてしまうことこそ、本当のシステム化というのかもしれません。確かにアメリカは多民族国家ですから、言葉も宗教も人種も違うわけで、それらの人々が何も考えずに使えるようにしてあげることは大切ですし、このような背景でアメリカ文化が発展してきたと思えば納得できます。聞くところによると、コンピューターのキーボードもそのような背景から生まれてきたと聞きました。

以前、ニューヨークのメトロポリタン美術館に行ったとき、喉が渇いてきたな・・・と思う頃にカフェテラスがありました。そこは奥にレジがあり、手前には丸いテーブルがいくつもあり自由に使えました。あるところにポールが立っていて、ここまではウェイターのサービスがあるが、その先はセルフサービスと書いてあります。そのカフェテリアの右端にはポールが順番に置いてあり、ロープが張ってあります。そこには一人ずつ並んで立てるようになっていて「入り口」と書いてあります。そこに並んでいると自然に奥の売店にたどり着き、さらにレジでお勘定をして、自然にテーブルのある場所に出てきます。その間しゃべることはありません。とてもアメリカ的です。

今、日本の企業は顧客データベースを強化してマーケティングに生かそうと躍起になっています。果たして、本当にその方法がベストなのでしょうか?莫大なコストがかかる事に間違いありません。アメリカにこんなシステムが出てきました。その企業は、もう一切顧客データベースは集めない事にしました。なぜなら、それを維持するための経費の方が利益を上回るからです。そこで次の様なことを考えたのです。

たとえば、お客様が店頭で「髭剃り」を買ったとします。これをレジでお勘定します。今では日本でもお馴染みになったPOSレジです。レシートが出てきますが、そこにはシェービングクリームのクーポンがついています。お客はそのレシートを持って再びシェービングクリームを買いに行きます。この商品には、さらにこの商品が必要という関連性を調べてレジで瞬時にそのクーポンが印刷されるようになっているのだそうです。その人がどこの誰なのかはどうでも良いことなのです。日本で肉売り場に焼肉のたれが置いてあるのと良く似ていますが、さらに進化しています。何も考えずにいつでもどこでもだれでもワンツーワンマーケティングができるようにしています。

またアメリカのあるスーパーでは、レジにお客様が並んで混雑しはじめると、従業員がそれぞれキャンディーの一杯入った籠を持って、並んでいるお客様に配り始めるのだそうです。「うちのスーパーは気に入っていますか?」とかなんとか聞きながらです。あるお客はこれを目当てに、わざと混んでいるときに並んだりするそうです。日本ならレジを増やそうとか、もっと導線を考えてご迷惑をかけないようにしようとか考えるのですが、アメリカはちょっと違うようです。ケチなのです。もっと単純に考えているようです。

システムのヒントはどうもこのあたりにあるようです。大切なことは「メンテナンスはコスト」ということです。

伊豆半島/ドライブ裏道情報

私の趣味は、ハーレーダビッドソンです。アメリカ製の大型オートバイです。目方は300Kg以上あり、排気量も1400cc以上です。軽自動車2台分のエンジンよりも大きいことになります。

ハーレーとの出会いは今から4年前です。仕事で渋谷に行った時、東急ハンズの前にパルコというビルがあり、そこの1階がハーレーダビッドソンのショールームになっています。丁度お昼時でしたので、ランチ代わりのたこ焼きを食べながらガラス越しにバイクを見ていました。あまりにも巨大で、こんなもの倒れたら絶対一人では起こせないだろうな・・・と思って見ていました。

その中で一番手前にあった一台のバイクが目に止まりました。目が合ったといってもいいかも知れません。私は、ショールームの中に入って触ってみました。その巨大なバイクは、シートの位置が低いので私でも余裕で両足が地面に着きました。そのお店に30分くらいいたのですが、気がつくと手付金を払って買っていました。思い込んだら、すぐに行動してしまう癖があります。

でも購入してしまって大変なことに気づきました。私は大型自動二輪の運転免許を持っていないのです。それから教習所を探し、毎週土曜日曜は大型バイクの教習に通いました。自動車免許があれば2週間くらいで取得できますよ・・・といわれて信用して自動車教習所に入所したのですが結局、検定に合格するまで6ヶ月もかかってしまいました。半年後、晴れてハーレーのオーナーになることができました。バイクに乗って判ったことがあります。自動車で旅にでると、目的地に到着してからのことを考えますが、バイクの場合は全く違って、そこまで行く道中が楽しいのです。そして走るルートが一番重要です。

私が一番好きなツーリングルートは伊豆半島です。山と海と温泉と美味しい魚がありますので、伊豆ほどすばらしいコースはありません。途中途中で秘湯を探しながら、美味しいお魚を食べてゆっくり回ってゆきます。伊豆半島をドライブするにはコツがあります。

東京方面から伊豆に入る時、ほとんどの人が、第三京浜から西湘バイパスに入り、小田原、熱海、伊東、熱川、下田・・・と入ってゆくか、東名高速道路の厚木か大井松田から小田原、熱海を目指します。しかし、これらの共通なのは伊豆半島を時計周りに回ってゆくコースだという事です。伊豆半島に入るには国道135号線から136号線という一本しかありませんので、大渋滞です。結局疲れて、途中でUターンして夜遅く帰宅することになるのです。しかし良いルートがあります。それは時計と反対周りで入って行く方法です。ジモティー(地元)である私の裏技です。

東名自動車道路でいったん沼津まで出て、そこから国道424号から136号と海岸沿いに走るルートです。ほとんど渋滞がなくスムーズに走れる事に驚かれるでしょう。戸田港あたりでは、海の上に富士山が見えて絶景です。一度試してみてください。このコースは自動車でも同じように空いています。年配の方々にもハーレーファンという方は結構多く、先日もある銀行の方とお食事をしている時、ひょんなことでハーレーの話になり「私もいつかハーレーに乗るのが夢」とおっしゃっていました。私は、結局一台目のハーレーとは相性が悪く、国産車も含めて5台も乗り換え、結局ハーレーダビッドソンのロードキングクラシックというぴったりの愛車に出会い、一緒にツーリングに出かけている今日この頃です。

出版のご案内 『出会う人みな、仕事の先生』

(5月15日初版発行)

この内海新聞がきっかけで、本が出版されました。
出版元はサンマーク出版です。
タイトルは、「出会う人みな、仕事の先生」です。
(1400円)(2002年5月15日初版発行)

今までに出会った方々が何気なく話されたことを、内海はどういう風に教訓として受け止めたか・・・というような内容のもので、22名の方々が登場します。ホームレスのおじさんや大企業の創業者、八百屋のおばちゃん、格闘家・・・などなど、さまざまな分野で活躍される方々であり、私にとってはすべて師匠と言える人達ばかりです。ただこういうことを話されていたという伝聞の内容ではなく、それを「ウサギの耳で聞くとどうなるか?」という部分が面白いかもしれません。目からウロコの話になるかどうかは判りませんがご期待ください。

登場いただきました方々はなるべく実名で書かせていただきました。とにかく、私の耳で聞いて、自分で勝手に解釈していますので、「おい、ちょっと意味が違うよ・・・!」とお叱りの方もいらっしゃるかも知れませんが、そこはどうぞご容赦くださいませ。そろそろ全国の書店の新刊コーナーに並んでいる頃です。もしも見かけられましたら、覗いていただければ幸いです。